近年、 SNSでよく見かけるようになった360度カメラを使ってみたいというカメラ初心者の方もいるでしょう。この記事では360度カメラの種類と特徴、カメラの選び方、おすすめの360度カメラの機種やそのスペックを紹介します。
旅行やアウトドアなどで美しい自然に触れて、全方位の景色を残したいと感じたときに活躍するのが360度カメラです。
これまでのカメラは風景の一部分を切り取る形式であったため、臨場感のある写真の撮影が難しいと感じた方も多いのではないでしょうか。
全方位の映像を写せる360度カメラであれば、迫力と臨場感ある映像を撮影できます。
360度カメラで撮った映像を見るだけで、記憶の中の美しい風景を何度でも再現することができるでしょう。
ここでは360度カメラを使ってみたいという方に向けて、360度カメラの特徴や選び方、そしておすすめの機種を紹介します。
- 360度カメラとは
- 360度カメラの種類
- 全天球カメラ
- 半天球カメラ
- 360度カメラの選び方
- 画素数
- ストレージの容量
- バッテリーの持ち時間
- 防水・強度
- アプリとの連携
- 初心者でも簡単に扱えるおすすめ360度カメラ6選
- GoPro Fusion(全天球カメラ)
- THETA S RICOH(全天球カメラ)
- 360fly 4K(全天球カメラ)
- KeyMission 360 Nikon(全天球カメラ)
- PIXPRO SP360 4K Kodak(半天球カメラ)
- EXILIM CASIO(半天球カメラ)
- まとめ
360度カメラとは
360度カメラとは、周囲の映像を全方位にわたって撮影できるカメラのことです。
本体の前後についているレンズでそれぞれ広範囲の映像を撮影し、映像を「ステッチ」と呼ばれるデジタル処理でつなぎ合わせることで全方位の映像に編集します。
景色の一部分だけを切り取る通常の写真の場合は、シャッタースピードやピントなどの条件をしっかり設定しないとのっぺりとした写真になってしまい、景色の素晴らしさが伝わらないこともあったでしょう。
ところが、撮影後にステッチでつなぎ合わせる360度カメラの全方位写真は、まるで自分がその場にいるかのような迫力です。
360度カメラで撮影された映像は人気が高く、最近はVRに使用されたりSNSへ投稿されたりもしています。
360度カメラの種類
360度カメラには、全天球カメラと半天球カメラの2種類があります。
全天球カメラと半天球カメラでは撮影できる範囲が異なるため、自分が撮りたい情景に合うカメラを選びましょう。
全天球カメラ
全天球カメラとは、上下左右の全方向を撮影することができるカメラです。
2枚の超広角レンズが表面と裏面についており、2枚のレンズで撮れた映像を合わせると360度全方位の映像が完成します。
全天球カメラでは「ステッチ」が自動で行われるので、映像処理をする必要がありません。
手軽に使用できる反面、ステッチの処理性能があまり高くないのが特徴です。
また、全ての方向を撮影できるため、必ず撮影者が写りこんでしまう点には注意が必要です。
半天球カメラ
半天球カメラは超広角レンズを1枚だけしか搭載していないため、全方位ではなくレンズのついている側の半球分を撮影できます。
半天球カメラでは、360度の映像を撮影するときに2つのカメラを使う必要があります。
しかし、2つのカメラで撮影した映像を専用のソフトウエアを使用して1つの映像へと加工するため、全天球カメラよりも自然な仕上がりになります。
360度カメラの選び方
360度カメラを選ぶときには、カメラに自分が必要な機能がついているものを選ぶことが大切です。
全天球と半天球からどちらのタイプにするかを決めて、使用目的や使用場所などに合わせてカメラを選びましょう。
画素数
カメラは画素数が高いほど映像品質が高くなるため、クオリティの高い映像を作りたい場合は画素数が高いカメラを選びましょう。
SNSに投稿したり、日常で使用したりする程度であれば400〜600万画素あれば問題ありません。
プロ使用のものであれば2000万画素を超える360度カメラもあります。
ストレージの容量
画素数が高い写真や長時間の映像、たくさんの写真を撮影するときには多くの保存容量が必要です。
撮影した映像を大量に保存したい人は、ストレージの容量に気をつけましょう。
保存するストレージがSDカードの場合、容量がいっぱいになったらデータが空っぽのSDカードと差し替えることで撮影を続けられます。
ただし、ストレージが内蔵されている360度カメラの場合は、PCにデータを移してストレージ容量を空けなければいけません。
購入前にストレージを外付けできるのか、充分な容量があるのかを確認しておきましょう。
バッテリーの持ち時間
360度カメラには連続撮影時間が短いものも多くあります。
静止画を撮るだけであれば、それほどバッテリー容量は重要なポイントではありません。
しかし、動画をたくさん撮りたいという場合は、連続撮影時間に気をつけてカメラを選ぶことが大切です。
防水・強度
360度カメラを、山や海などアウトドアで使いたい場合は、防水機能を備えている機種がおすすめです。
急な雨でも本体内部に水が入りにくく、土埃を防げるため、安心して使用できます。
ダイビングなど水中でも使用できるカメラや衝撃に強いカメラもあるので、撮影場所や用途に合わせて性能を確認しておきましょう。
アプリとの連携
360度カメラはスマートフォンとアプリで連携する形式であるため、液晶モニターを搭載していません。
オーソドックスな360度カメラを使用する場合、撮影した写真や動画のデータをアプリに送信してスマートフォンの画面で確認します。
パソコンやスマートフォンのアプリを利用して遠隔操作やステッチをするため、Wi-FiやBluetoothといった接続環境や、編集アプリケーションを使用できる環境も確認しておきましょう。